こんにちは。ゆずこ(yuzuco_house)です。
今回は、ちいさいなかまの実践から、2013年1月臨時増刊号の中から『集団のなかで解決していくこと』を読んで、学んだことをアウトプットしていきたいと思います。
今回のお話の中心にいる子どもは、発達にゆるやかな子のお話。
読んでいてとても心温まる成長が見られた実践であって、学びがあったので、紹介させていただきたいと思います。
『人とのかかわりに困難を抱えているからこそ、大事にしたいこと』

登場してくる子はAくん。2歳児で広汎性発達障がいと診断された子です。
Aくんと保育する中で、大事にしていることがとてもよかったので、紹介したいと思います。
安心して生活すること、活動に向かう意欲、なかまとのかかわりにおいて、保育者との信頼関係が土台として大切だと感じています。
人とのかかわりに困難さを抱えているA君だからこそ、保育者との信頼関係をていねいに築いていく必要がありました。
また、大好きな友だちができ、いっしょにいることがうれしい、友だちと遊ぶことが楽しいという思いも感じてほしいと思いました。
保育園で生活していく中で、保育者との信頼関係が土台として大切ということが、日々子どもと接して保育していると実感していました。
そして、ていねいに築きあげていくには、毎日の過ごす日々が大事になってきますね。
そして、友だちとのつながりが持てるように、この先も実践で書かれていたので、本当にねらいとAくんの成長を一緒に感じながら、過ごしてきたことが身に染みて感じました。
『保育者と信頼関係が出来、頼れる存在へ』
一人であそんでいることが多かったAくん。
最初が一緒にあそびをしていても、保育者への反応は薄く、うまくいかなかったそうですが、そこから関係性が変わってきた実践があったので、紹介させていただきたいと思います。
友だちに作っているものを壊されたり、使いたいものを友だちが先に使っていたりして自分の思いどおりにならなかったときに、Aくんの気持ちをことばにしてやりとりを繰りかえすようにしました。そのなかでしだいに保育者を頼ってくれるようになり、嫌だったこととを訴えてくるようになりました。
うまくいかない時に助けてくれる人として、信頼関係が出来てきたから、困ったことがあったら伝えてくれるようになってきたんだと思います。
きっと、友だちに作っているもの壊されたときは、嫌な気持ちだったと思います。
使いたいものが使えないのも、嫌な気持ちだったと思います。
その中で、先生はわかってくれたという想いから、信頼関係が出来てきたのかなと感じました。
『保育者の信頼関係が友だちへとつながり』

信頼関係が出来てから、Aくんは変わっていきました。
A君は保育者との関係ができてくると会話を楽しみ、要求を伝えてくることも増えました。
要求に対してはみんなに投げかけ、なかまのなかで実現していくことを大切にしていきました。
公園に行きたいとみんなに相談し「イイネ」と言われたときは、うれしそうに友だちといっしょにかくれんぼをしてあそぶ姿がありました。
今度は、先生から友だちへと信頼関係が出来てきて、読んでいるわたしもとても嬉しくなりました。
人と関わるということの中に信頼関係がとても大切だと思いました。
個から集団へとのひろがりの部分に、わたしも改めて気づかされるところがいっぱいありました。
『なかまとつながるっていいね』

最後にこのように書かれてました。
人とのかかわりで困難さを抱えているA君ですが、保育者やなかまとつながることの喜びができたと思います。いろんな人がいていろんな感情があることを理解し、ともに問題を解決した経験が、これから先も大きな力になると信じ、子どもたちの今を支えていきたいです。
ちいさいなかまでは、4歳クラスから5歳クラスへと実践の事例があったのですが、ぜひ手にとって読んでもらいたいと思い、最後の文章がいいことが書かれていたので、紹介させていただきました。
これから大きくなり、いろんな人と関わり、いろんな感情と出会うことで、A君にとっての仲間からともに学べられたことって、とても大きいことなのではないかな?と思います。
子どもたちみんなが、いろんな経験を通して、今を感じながら大きな力を掴んでほしいなぁと思います。
ゆずこが学んだこと・思ったこと
信頼関係を作っていくっていうことが、どれほど大切なことか再確認できた気がします。
先生から、友だちへと信頼関係が深まり、いろんな経験をしていくことで、なかまとともに過ごす保育園の日々が幸せなものになるものと感じられました。
きっとA君にとって、安心して関われる友だちや仲間がいたことが、今後の糧になって、よりいろんな経験出来ていくのかなと思います。
新しく出会う子どもたち、また新年度にまた読み返していきたいと思います。
まとめ
実践をとっていくことの大切さ、また、子どもたちがどうかかわり、どう成長していけるかを見ていけるというのは、保育者として経験を積まさせていただいているのだなと感じます。
発達のゆるやかな子どもたちと健常といわれる子どもたちも、みんななかまとして過ごせられる社会があって欲しいなと思っています。
参考図書の紹介
紹介させていただいた書籍はこちらになります。